プライムアシスタンス(以下、PRA)は、西新宿エリアの魅力向上に繋がる自動運転車の取組みに参画しています。今回は代表取締役社長である大倉さんと自動運転車の試乗に行きました!
自動運転車の乗り心地は?自動運転車の未来とは?早速探っていきましょう!!
自動運転車とは?
まずは自動運転車について、ビジネス開発部(以下、ビジ開)の大村さんにお話を聞いてみましょう。大村さん、自動運転車ってなんですか?
自動運転車は読んで字のごとく「自動で走行できる自動車」の事です。すでに市販車で部分的な自動運転機能が備わったものがいくつかあります。例えば、高速道路を走行する際に、自動で走行レーンや速度をキープしてくれる機能を有する市販車両がありますが、これはご存じの方も多いのではないでしょうか。
運転者が不在の車でも、既にシステムによる完全自動運転は実現可能な技術レベルにあります。しかし、法律や行政の仕組みも含め、安全な運行のためにはまだまだ課題があるため、全国各地で様々な自動運転の実証実験プロジェクトが行われています。
自動運転車ってすでに身近なものなんですね!
PRAにおいても、「西新宿自動運転プロジェクト」に参画しており、自動運転車の遠隔見守りサポートの方法や緊急時の対応(レッカーや代替交通手配)に関する研究を続けています。
遠隔見守りサポートについて教えてください!
PRAのコミュニケーターが、中野坂上のコンタクトセンターから遠隔で走行中の車両の状況を見守るものです。乗客のみなさまへの案内やトラブルサポートを実施しています。
プロジェクトについて詳しく教えてください!
西新宿エリアにゆかりのある企業を中心とする「新宿副都心エリア環境改善委員会」という団体が主催するプロジェクトです。今年でPRAが参加して3年目になります。
Youtube:【損保ジャパンの自動運転】西新宿でまちのインフラと協調した自動運転移動サービスの実証実験
(参考)以前の西新宿自動運転プロジェクトのご紹介
それでは早速乗ってみましょう!大倉さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。楽しみですね。
まずは新宿住友ビル25階にあるTOKYO UPGRADE SQUARE内の「遠隔監視室」を視察しましょう。ここではオンデマンド運行管理システムを用いて、乗車申込を集約したり、運行指示を出したりしています。
▲担当者の説明を真剣に聞く大倉さん
▲走行ルート(新宿住友ビル → 新宿駅西口 → 新宿中央公園 → 新宿住友ビル)
ではいよいよ、乗車場所に向かって試乗体験ですね。
▲説明を真剣に聞く大倉さん
これが自動運転車ですね!
車体には西新宿小学校の児童の絵がラッピングされています。
それでは行ってきます!
(10分後)
自動運転車が戻ってきました!試乗してみていかがでしたか?
狭いところも、たくさん車が走っている中でも、まるで人が運転しているかのようにスムーズな動きでした。誰もが安心して自動運転車を利用できる社会の実現に近づいたなと思います。
デジタル技術で西新宿のスマートシティをつくる
新宿副都心エリア環境改善委員会のメンバーであり、大成建設株式会社の杏村(きょうむら)さんにお話を伺います。
自動運転車の事業計画・インフラ協調(トンネル)を担っている大成建設株式会社の杏村です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。このプロジェクトはいつから始まったんですか?
2020年度から始まり、今年で4年目になります。
新宿副都心エリア環境改善委員会はどういう組織なんですか?
2010年に発足したまちづくりを行う組織です。西新宿の駅と新宿中央公園の間の扇形で囲われた96ヘクタールを対象に、このエリア内に所属する企業や団体がメンバーとなって、西新宿の街を盛り上げていくために組織した団体です。
どのようなことに取り組んでいるのでしょうか?
東京都や新宿区と一緒に将来の街作りをしています。具体的には、道路空間やビルの下の公開空地などのオープンスペースが多い西新宿に賑わいを増やすことを目的に活動しています。2020年度からはスマートシティを目指してデジタル技術を取り入れ、西新宿をより良い街にしていこうと自動運転に取り組み始めました。
これまででどのような進化を実感していますか?
例えば2020年だと、自動運転車の前後にサポートカーを付けて、3台で運行していました。
自動運転車の前と後ろをサポートしていたんですね。
それが2021年には車両の後ろのサポートカーだけで、2022年にはサポートカーなしで走れるようになりました。物を感知するセンサーの認識機能や制御機能もどんどん向上しています。実証当初、落ち葉が散る時期には、センサーの機能が良すぎて落ち葉に対して反応してしまって、きゅっきゅっと急停止してしまうこともありました。
センサーがとても敏感だったんですね。
そこも調整して、今はスムーズに走れるようになっています。常時運行するためには、いろんな季節で実施が必要なので今年は毎月走行予定です。
今の課題はなんですか?
機能がレベルアップして100%の自動運転ができるようになることももちろんですが、我々は自動運転車が走りやすい施設整備や専用エリアを作る部分にも力を入れていきたいなと思っています。
自動運転車がスムーズに走るためのまちづくりですね。大成建設さんじゃないと思いつかないですね。杏村さんのこれからの目標はなんですか?
自動運転をきっかけに街に人を呼び込んで、その人たちがまた別の所に回遊していただける流れを作ることを目指しています。PRAのコミュニケーターの方々に遠隔で車内アナウンスをしていただくことで、自動運転に対する乗客の理解が深まり、安心感につながる点が大変ありがたく思っています。車内体験については今後も発展させていきたいです。
極上の車内体験を目指していくことも重要ですね。
今後の取組みを教えてください。
もっと走行日数を増やして、人々の日常使いにしてもらえるようなものになればと思っています。今は事業モデルとして応援してくれる企業さまからの協賛で運行していて、運賃を取らないスタイルなので、応援していただける企業さまを増やしたり、別の財源を見つけるなどして、常時運行を目指して行きたいです。
一般の方はいつ予約できるんですか?
週末は一般の方にフリーで乗っていただけます。LINE公式アカウントに登録して予約をどうぞ!
予約方法はこちら⇒「西新宿エリアの魅力を高める新たなモビリティ」として 自動運転モビリティが毎月走行します
一般の方にも触れていただいて、実感していただけるのが一番ですね。
PRAのサービスのひとつである、アイコサポートもすごく社会のためになりますよね。今後連携できたらいいなと思っています。
街づくりにアイコサポート、とてもいいですね。
※アイコサポートについてはこちら
自動運転車の可能性を探る
大倉さん、自動運転車に乗ってみて、特に驚かれたことってなんですか?
人と同じように交通の状況を認識しながら判断して走っていた。この一連の流れは、センサー、アルゴリズムや遠隔監視によって実現されていて、これだけの滑らかな運転を支えてるんだと実感しました。
気になったところはありましたか?
病院や駅など人が乗り降りするような、交通量の多い交差点や駐車車両が多い場所でも自動で滑らかな走行ができるようになると、より実現に近づくと思いました。
PRAはどのように貢献できると思いますか?
1つ目に、自動運転への不安や心配があるお客さまに対して安心を提供することです。しかし、そういう意味でのサポートは、いつか自動運転が社会に完全に受け入れられたときには不要になってしまうと思います。そうなったら次は、コンシェルジュ的なサービスが出来ると良いですね。
2つ目は、自動運転を使うオンデマンド交通に対して配車などの仕組み作りをPRAのコールセンターやITの力で組み込んでいけるのではないでしょうか。
杏村さんとのお話にあったように、アイコサポートや見守りサービスでまちづくりを支えていける、社会の役に立つ企業でありたいですね。
自動運転車で、家から病院までの移動を支援し、車を降りた後の移動はアイコサポートでお手伝いできたらいいですよね。
連携することが大事ですね。
それと今日の試乗では、コミュニケーターのアナウンスがとても聞きやすく、分かりやすかったです。
PRAのコミュニケーター力ですね。どんなことも柔軟に対応してくれるスキルがあるメンバーばかりなので、見守りアナウンスもとても信頼できます。
先ほどの自動運転車はPRAのコミュニケーターによる遠隔見守りがついていて、いざというときのために手動ドライバーさんとデータ入力ご担当の方の2名の方も乗車されていました。次のステップはどのようなものになりますか?
次のステップは、西新宿のような車と人が多い公道での完全無人での自動運転の実証成功ではないでしょうか。それに向け工場内や制限された敷地内での実用化も大切だと思います。
生活が少し便利になったり、ちょっとしたワクワクが増える社会が早く来るといいですね。
(編集後記)
たくさんの企業がそれぞれの特技を活かしてチャレンジしている自動運転車とまちづくりのプロジェクト。自動運転車が自然に街中を走っている未来はそう遠くないと感じました。
PRAはこれからもより良い社会の実現に向けて挑戦していきます!
取材・文・写真/大迫 朋恵(総合企画部経営企画室)
編集協力/藤原 晶子(総合企画部経営企画室)
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