プレゼン大会の概要を教えてください。
推進リーダーの皆さんには、部署内での課題を選定して、データを収集、加工、分析したものを表やグラフにして可視化するという作業に取り組んでいただきました。加えて、JOYの社内認知度を高めることも私たちのミッションでしたので、プレゼン大会でそれぞれが課題や分析内容、苦労したことなどを発表する場を設けました。プレゼン大会は、各部の部長、課長の皆さんが審査員となり、「①ダッシュボードの見やすさ・分かりやすさ」「②課題解決に即したものか」「③プレゼン内容(課題設定・分析・結果)全般」を審査していただきました。
きたないをきれいに?!最高賞受賞までの努力とマインド~PRA賞 金岩さん~
JOYについてわかってきたところで、最高賞であるPRA賞受賞者にインタビュー。モビリティ事業部の金岩さん、おめでとうございます!
ありがとうございます!!とっても嬉しいです。JOYの研修は充実していましたが、なにしろ初めて触るツールなので、最初は分からないことがどんどん出てきて。でも研修やもくもく会を重ねるうちに、やがてできることや完成のカタチが少しずつ明確になり始めたんです。その頃から作業にドはまりしちゃいました(笑)。そして発表が近づくにつれ、「絶対にここまで完成させる」っていう自分との闘いになってきました。結果、自信をもって発表に挑めるところまでもっていけたこと自体が達成感でしたし、そのうえで、PRA賞という評価をいただけたことは、本当に大きな経験でした。
※ 写真撮影時のみマスクを外しています。
今回のプレゼンの内容を簡単にご説明ください!
モビリティ事業部では、膨大な数字データを扱っている分、資料が少しぐちゃぐちゃしているように見えるんです。それらがもっとシンプルに、誰もが見やすいようにすることに挑戦しました。
私たちはどうしても「きちっとした資料」を作ることに重きを置きがちですが、本当はもっとデータを分析することに時間を使うべきだと思います。他部署の人が見ても何の数字か、何を表した表かすぐにピンとくる資料でありたいんです。私、きたないところをきれいにするのが好きなんです(笑)。
これが金岩さんのダッシュボードなんですね!おしゃれでセンスが光ってます。
人に見てもらうものはなんでも見た目が大事ですよね!きれいな方が見たくなるし、興味を持つし、クリックしたくなると思います。
そのセンスはどうやって培われたのでしょうか?
いつもアンテナを張って生きているからでしょうか。もっとこうしたらみんなが分かりやすいんじゃないかとか、こうしたら役に立つかな、とか。人のお困りごとを解決するのが好きなのかもしれないですね。
大変だったこと、困ったこと、どんなことがありましたか?
モビリティ事業部はお客さま対応をする現場と密接に関わっているので、現場の皆さんにとってどういうものがほしいか、どの資料とどの資料がリンクしていた方がいいかなどはとても悩みました。まるでホームページを作るみたいな感覚でしたね。世の中に公開されている色んな人の上手なダッシュボードのまねをしたりしました。
達成までのモチベーションはなんだったのでしょう?
部内の仲間の力ですね。「協力できることはありませんか?」っと声をかけてくれて。アイデアをくれたり、膨大なデータの整理を手伝ってくれたりしました。あのダッシュボードは私一人では完成できませんでした。部内の課題を解決するために、部のみんながサポートしてくれたから達成できたと思っています。
作業内容、ダッシュボード全般で推したいポイントを、熱く語ってください!
推しポイントはもちろんデザイン!個性あふれるデザインをいかようにも作れるのがTableauです。Excelだとどうしても縦と横の線の中での表現になっちゃいますよね。センスを活かして、グラフを組み合わせる。それがおもしろかったです。
これからやっていきたいことや意気込みを教えてください。
JOY専任チームを作りたいですね。いろんな人のやりたいことをカタチにするチーム。仕事ってもっと見える化していくと、いろんなことが良い方向に変わると思うんです。せっかく学んだのでやり続けていきたいですね。
今年度JOYに取り組んで、資料に対する価値観が変わりました。本当に使いやすい資料とは、整然としていてプリントアウトしやすい体裁になっているものだけではなくて、加工しやすく、現状がパッと見て誰でも分かるものなのでは?と考えます。もっとたくさんの人が、日々の業務のいろんなことにアンテナを張って、「より良くできるんじゃないかな」って思う気持ちを大切にしてほしいです。チャンスはいくらでもくれる会社なので、一緒になんでもチャレンジしていきましょう!
さまざまな分析や光るセンス~発表した推進リーダーの声!~
特別賞であるTableau賞を受賞されたネットワーク推進部の萩谷さん、おめでとうございます!
プレゼンのテーマを改めてお願いします。
ネットワーク推進部のテーマは「ロードサービスの料金に関する調査」です。このような賞を頂けるとは夢にも思っていなかったので感激しています。これまでの苦労が報われました……。ありがとうございました!
新しいツールを使用することは苦労もあったんじゃないでしょうか?
参照元データの準備や抽出、Paxataでのデータ加工、Tableauでのデータ反映、最初は何もかもが大変でした……!新しいツールということもあり、研修マニュアルやGoogle検索などでやり方を調べながら、イメージする分析やレイアウトに落とし込むのは、慣れないうちは時間がかかりましたね。
その苦労を乗り越えて、プレゼンの出来はいかがでしたか?
今回作成したダッシュボードは、まだ全然納得できる出来ではないです。作業方法などの知識も全然足りていないので、もし可能であればもう一度イチから学んで作り直したいです。
とても立派でわかりやすいです……!
データ利活用についてこれから取り組みたいことなどを教えてください。
部内で使用しているさまざまなデータを自動更新でダッシュボードに反映させれば、部内全体の作業負荷を減らし、データに基づく各種取組みへ時間を割けると思います。また、気軽にみんなが使えるようなツールにしていけるよう、少しずつ取り組んでいきたいです。
続きまして、IT企画部鹿児島チームの岩下さんと並河さん!今回のプレゼンではどのようなことを分析されたのでしょうか?
(並河さん)私たちはロードアシスタンスにおけるトラブルの傾向について分析しました。ロードアシスタンス業務では、これまで「12月と1月に故障やトラブルが多い」とか、「冬になるとスタック事案(雪やぬかるみにタイヤがはまり、前にも後ろにも進まなくなる現象)」が多い等と言われてきましたが、実際に分析してみると、必ずしもそうではないことが分かりました。分析を通じて、様々な課題が発見されることが分かったことが収穫でした。
今回の取組みで大変だったことは何ですか?
データを整理するのが大変でした。特にPrimeLINE(お客さまの情報を蓄積する自社システム)のトラッキング(お客さまとの連絡情報を記録するもの)は入力の文言が人によってばらばらなため、今後データ活用していくにはフォーマットの統一など検討する必要があると感じました。また、見やすいダッシュボード作りがすごく難しかったです。
作成するにあたり気を付けた点などあれば教えてください。
(岩下さん)皆さんにダッシュボードを利用してほしいですが、私が不在の際には更新する人がいなくなってしまいます。そこで簡単なステップでデータが更新できる仕様を心掛けました。
※目に見えない裏の部分に注力しました。
もちろん見た目にも気を遣い、独自の計算式を追加し、条件に当てはまるものだけ抽出できるよう工夫しました。
これからのJOYの推進に向けて意気込みなどを教えてください。
各部門担当者だけでの「テーマ選定」「情報の取得」「自部門以外の展開」には少なからず限度があると感じました。部門の垣根を越え、こういった取組みを継続的に実施することで真に推進できると思います。
続きまして、IT企画部秋田チームの成見さんと田畑さん!今回のプレゼンの内容を教えてください!
(成見さん)私たちは、ロードアシスタンスの料金精算に関する所要時間調査を行いました。
大変だったこと、困ったこと、どんなことがありましたか?
(田畑さん)別の業務が忙しくなってしまったため、二人で作業を分担することにしました。そのため、各ツールの操作に得意な部分と不慣れな部分ができてしまいましたが、これからも学び続けていき、引き続き利用促進活動は率先して励みたいと思います。
手配の詳細を分類するためにPrimeLINE(お客さまの情報を蓄積する自社システム)のトラッキング(お客さまとの連絡情報を記録するもの)を確認したところ、文言に統一性がないことが分かり、全件目検することになった点が大変でした。今後もトラッキングを分析に使用する機会があると思うので、定型文の使用などが広がるとありがたいです!!
推したいポイントを熱く語ってください!
色味が好きです!「もっと華やかな色味がいいのかな……」と悩み、パステルカラーにしてみたり、テーマカラーをピンクにしたりなど試行錯誤しましたが、結局、最初に作った時の色になりました。『Simple is Best』が推しポイントです。
これからのJOYの推進に向けて意気込みなどを教えてください。
秋田センター部での活用案がいくつか浮かんでいるものの、作成にはかなり時間もかかりますし、システム担当ではなくユーザーの皆さんに分析を行っていただきたいので、ユーザー部門の理解と協力を得られるように推進活動を頑張っていきたいと思います。個人的には、公式サイトの
Tableau Public(←クリック)で公開されているようなおしゃれなダッシュボードが作れるようになりたいです!
データ加工処理の難易度が高いですが、ユーザー部でも対応出来るよう相談タイム(もくもく会)などの機会を設け、推進していければと思います。
最後に、総合企画部 経理財務室の番場さん!今回のプレゼンについて教えてください。
各部に提供している収支データに関するプレゼンです。現状のExcelにて提供しているものと見え方は大きく変えないことを第一に考えてデータベースを作成しました。
大変だったこと、困ったこと、どんなことがありましたか?
現状の決まっているカタチがあるので、そのカタチになるようにどうデータを取り出し、並び替え、作成するかが大変でした。調べても参考になる手順がなかなか見つからず、ずっと手探りでした。ゴールが決まっているからこそ、その過程への手順が分からないとどこにも進めないというジレンマが大きかったです。
推したいポイントを、熱く語ってください!
私の資料は他の推進リーダーと違い、自分で仮説を立て、検証し、結果を見るものではなく、多くの人に確認・分析しやすく見てもらうための情報提供となります。各部・室に確認してもらうために、何かに特化したデータではなく、汎用性が重要となっていますので、たくさんフィルターを付けています。皆さんご自身で表を変更して、月別年度別で比べたり、または同業務を行っている別部署と比較したり、中身をご自身で触ってみてほしいです!
これからのデータ利活用、JOYの推進に向けてやってみたいことなどを教えてください。
今回作成した資料は数字での提供が不可欠な資料でしたので、他の方のように自分で分析できるデータの取り扱いはやってみたいと思いました。また、各自の作成方法(手順)をお互いに共有していけたらなと思います。
グループ内でもPRAがお手本に!~SOMPOホールディングス 野元さん~
PRAのJOY推進のサポートをしてくれている野元さん。どのようなお仕事をされているのですか?
はじめまして。SOMPOホールディングス データ統括室でJOYの開発、運用、ユーザー支援を担当しております。IT企画部と連携して研修を行ったり、推進リーダーのQA対応、プレゼン大会でアドバイスできる部分のサポートなど、PRAでのJOY推進に携わらせていただいています。グループの中でも10社ほどがJOYを使用しているのですが、中でもPRAはIT企画部をはじめ事務局の方々が力を入れてくださっているのでとても心強いですね。
PRAのプレゼン大会はいかがでしたか?
皆さんレベルが高くてビックリしました!メニュー画面を作成していたり、立派でおしゃれなビジュアルで、とても感動しました。JOYのいいところもたくさん紹介してくれていて嬉しかったです。例えば、Tableauの地図はExcelにはない機能ですよね。また、最初に分析しやすい元データを収集することがいかに大切かなど、視聴している100人近くの方と課題を共有できたことも良かったです。
ほんとにたくさんの方々が興味を示してくれましたね。
そうですね。発表中のリアクションやコメントも多くて、雰囲気のいい会社だと感じました。「データのクレンジングが難しい」というコメントなども、共感しながら見ていました!
これからのPRAのデータ利活用に関しての想いなどお聞かせください。
PRAの皆さんは、データ利活用の必要性を理解して自律的に手を動かすことを重視されていましたよね。無理やり作業させてもデータ利活用は根付かないので、他のグループ会社のお手本にしたい取組みだったと思います。
また、開発を担当している立場からは、JOYをもっと使いやすいものとして提供していかなければと思っていますので、改善要望や機能追加など、何か気づくことがあればどんどんご連絡ください。
JOYにまだ触れたことのない方々も多くいらっしゃると思います。Excelで数字だけが並んでいたりすると、見づらかったり分かりにくいことがあったりしますが、Tableauを使用してグラフィックに表現することで、気づきを得られるきっかけになればいいなと思います。データを使って改善できることがあるかもよ!くらいの軽い気持ちでまずは興味を持っていただければ。
これからのPRAの未来に向かって、データを活用、分析することの重要性を伝えてくださったJOY推進リーダーの皆さん、野元さん、本当にありがとうございました!
⇑推進リーダーと事務局一同
データやIT関連はとっつきにくく理解しにくいものだと感じる方が多いかもしれません。まずは普段の業務を改めて見直してみて、解決したい課題がないか考えてみることから始めてはいかがでしょうか。推進リーダー全員が一生懸命に課題解決に取り組み、発表したプレゼン大会。PRAがまた一つレベルアップするための、大きな取組みだったと思います。これからの活躍も楽しみにしています!
(取材・文・写真/総合企画部 大迫 朋恵 写真/総合企画部 小林 陽 秋田センター部 佐々木 梓 IT企画部 田所 拓 アイキャッチ画像作成/モビリティ事業部 金岩 千賀子)