アルツハイマーWEEK!!!!~認知症バリアフリー宣言特別講演会・認知症サポーター養成講座~

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毎年9月21日は世界アルツハイマーデーです。これにあわせて、プライムアシスタンス(以下、PRA)では、若年性アルツハイマー当事者である、さとうみきさんの講演会と、社員を対象にした認知症サポーター養成講座を開催。 認知症の方にどのように接したらいいの?自分や家族が認知症になってしまったら??誰でもいつか向き合うことになる認知症についてぷらぷらで一緒に考えていきましょう!

認知症バリアフリー宣言特別講演会

さとうさん

さとうみきさん

東京都 八王子市出身。2019年 43歳の時 「若年性アルツハイマー型認知症」と 診断される。現在は、夫、息子、甥と愛犬と暮らしている。
<主な活動>
・デイサービス(DAYS BLG!はちおうじ)
・おれんじドアはちおうじ(ピアサポート活動)
・岩波書店より出版「認知症のわたしから、10代のあなたへ」


SOMPO笑顔倶楽部とPRAの共同企画として、2023年9月8日に若年性アルツハイマー当事者であるさとうみきさんをPRAにお招きし、認知症バリアフリー宣言特別講演を開催しました。
認知症を自分事ととらえることの大切さ、認知症の方にとって認識しやすいデザイン、誰もが当たり前に住みやすい社会にすることの重要性など、幅広くお話いただきました。

※SOMPO笑顔倶楽部についてはこちら⇒(クリック)


講演会のようす

▲講演会のようす
プラビット・マイクインタビュー
参加された方の声をきいてみましょう。さとうさんのお話を聴いていかがでしたか?
Aさん
さとうさんが認知症と診断されたときの背景やご自身の境遇を、イメージしやすいように詳しくご講話いただけて、ためになりました。
Bさん
これまでたくさんのご苦労があったかと思います。それでも前向きに取組まれているさとうさんの姿を見てとても元気をいただきました。
プラビット・マイクインタビュー
講演会終了後のさとうさんにお話しを伺いました!
講演会お疲れ様でした。とても明るく前向きな内容でした!
さとうさん
PRAのみなさんが一生懸命に聴いてくださったので、とても話しやすかったです。
プラビット・マイクインタビュー
改めて、認知症の診断を受けたきっかけを教えてください。
さとうさん
診断を受けたのは4年ほど前です。若年性アルツハイマー病をテーマにしたドラマを見たのがきっかけで、主人公の物忘れや買いだめ、人と約束した記憶が抜けているという症状がその頃の自分の状態と重なったんです。念のためと思って受診した結果、若年性アルツハイマー病と診断されました。当時はショックで半年ほど自宅に引きこもりました。
プラビット・マイクインタビュー
前向きに活動しているように見えますが、ショックは大きかったんですね。
さとうさん
今でも気持ちの波はありますよ。落ち込み続けてしまうのは良くないので、人と喋ったり、交流することで前を向いています。それが一番の薬ですね。
プラビット・マイクインタビュー
さとうさんはとても明るい性格ですよね!
さとうさん
元々明るいタイプです!今は、講演会をさせていただいたり、本を書かせていただいたり、人生を楽しんでいます。もちろんつらくなる瞬間もありますが、今とても楽しいです。
プラビット・マイクインタビュー
この活動を通してやりがいや嬉しかったことはありますか?
さとうさん
以前、講演会にご参加いただいた方から、「おばあさまが認知症と診断されて、なんとなく疎遠になっていたけれども、会いに行こうと思うきっかけになれた」と言ってくださった方がいました。そういう言葉はやっぱり嬉しいです。 あとは、認知症と診断されたけど、まだ誰にも伝えてないという方が、私の講演を聞いてちょっと明るくなれたとか、前向きになれるって言ってくださるのはすごく嬉しいですよね。
プラビット・マイクインタビュー笑顔
人のためになる活動であり、社会貢献につながっていますね。

インタビュー中のさとうさん

 
プラビット・マイクインタビュー
お休みの日は何をしていますか?
さとうさん
旅行によく行きます。箱根くらいなら一人で行っちゃいますね。地方の講演会などに呼んでいただいた際は、温泉や郷土料理、お祭りなど、その土地の風土を楽しんでいます。
プラビット・マイクインタビュー
日々の活力は旅行ですか?
さとうさん
そうですね。旅行は自分へのご褒美ですね。忙しい日々が続いたら、強制的にお休みを作って、例えば家族での旅行や、時には一人で遠出もリフレッシュになります。
一人でお出かけをして困ることはありますか?
さとうさん
ホテルや旅館で自分の部屋が分からなくなってしまうことがあるので、予約する時に認知症ですとお伝えして、エレベーターを降りてすぐ左とか、分かりやすい部屋にしてもらうようお願いしています。地域によってはいつも行く宿を決めていますので、スタッフの方に「お帰りなさい」と言っていただいています(笑)。 自分が伝える勇気がありさえすれば、少しの工夫で世界は広がって、いろいろなことに繋がっていくと思います。
プラビット・マイクインタビュー
今後チャレンジしたい事はありますか?
さとうさん
三重県の伊勢神宮に行ってみたいです。
活動としては、夏休みや冬休みに小学校高学年から高校生ぐらいの方に参加してもらって、親子参加型のワークショップをやりたいですね。認知症は誰でもいつかなる可能性がありますので、若い世代に伝えていくのが一番いいと思っています。早いうちに自分事として考えるほうがいいと思うんです。
プラビット・マイクインタビュー笑顔
楽しみにしています。最後にメッセージをお願いします。
さとうさん
認知症は他人事ではなく、誰にでもなりうる自分事なので、私は人生の第2章と呼んでいるんです。もし自分だったらと考えて、私たちの認知症という名の旅に伴走してほしいなと思います。

さとうさん

 

認知症サポーター養成講座

認知症サポーターとは、認知症を理解し、認知症の人や家族を見守る「応援者」です。
PRAでは社員の8割近い約800名が認知症サポーター養成講座を受講しています。
また、認知症サポーター養成講座の講師の資格である「キャラバン・メイト養成研修」を受講した社員も秋田・東京・鹿児島の各拠点に在籍しており、社員向けに講座を実施しています。

※厚生労働省のHPはこちら⇒(クリック)

※全国キャラバン・メイト連絡協議会HPはこちら⇒(クリック)

今年度は本社にて9月5日と9月7日に開催し、新たに72名が受講しました。認知症の方への対応の心得や具体的な対応のポイントなど、相手の方に寄り添った接し方や知識を学びました。

講座のようす

▲講師:総合企画部 三浦さん

プラビット・マイクインタビュー
受講者の方の声をきいてみましょう。受講してみていかがでしたか?
Cさん
周りの人たちの関わり方次第で認知症の方も過ごしやすい地域・社会ができるのだと知ることができてとても勉強になりました。
Dさん
講座の内容を活かし、認知症の方をお見かけしたらサポートしていけるようにしたいと思いました。

受講した社員のみなさん

▲受講した社員のみなさん  
(編集後記)

家族や自分、誰でもいつか向き合うことになる認知症。今まさに向き合っている方も、そうでない方も、ネガティブに捉えるのではなく、どのように楽しく日々を過ごしていくか、周りの大切な人たちと話し合ってみてはいかがでしょうか。

取材・文/大迫(総合企画部)
写真/望月(ビジネス開発部)・大迫(総合企画部)
編集協力/藤原(総合企画部)

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