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SOMPOグループでは認知症サポートプログラムとして「認知症に備える・なってもその人らしく生きられる社会」を目指し、さまざまな研究や活動、サービスを展開しています。(詳しくはこちら)
そのひとつが、プライムアシスタンス(以下、PRA)が運営している、認知機能低下の予防と共生のためのプラットフォームである「認知症サポート SOMPO笑顔倶楽部」(WEBサイト)。8月にサービスの一部を一般開放し、現在コンテンツを拡充中! SOMPO笑顔倶楽部はどんな背景で誕生し、誰がどんなふうに運営しているの? 今回は前編・後編にわけて「SOMPO笑顔倶楽部」についてお届けします。
「そもそも、SOMPO笑顔倶楽部ってなんだろう?」そう思われる方も少なくないはず。ということで、まずはSOMPO笑顔倶楽部について德岡社長に聞いてみました!
德岡社長!いつも、ぷらぷらにご登場ありがとうございます!
さっそくですが、SOMPO笑顔倶楽部について、また誕生した背景についても簡単に教えていただけますか?
わかりました! 2025年には3人に1人が高齢者という時代になると言われているのは知っていますか?
さ、3人に1人ですか!!。
現状でも、日本は世界で最も高齢化が進んでいると言われています。そのような中、安心・安全・健康のテーマパークを目指すSOMPOグループは介護事業を柱の一つに置いています。今後さらに高齢化が進む中、大きな課題のひとつとして挙げられているのが「認知症」。現在は特効薬がなく、癌以上に大きな社会的な課題になりつつあると考えています。
その認知症という大きな課題に対して、様々なソリューションをご提供することで、社会に大きく貢献することを目指し、SOMPOグループにおいて「認知症サポートプログラム」が立ち上げられました。
認知症サポートプログラムとは、分かりやすく言うとどんなものですか?
認知症サポートプログラムは、もし認知症になったとしてもその人らしく、生活できる、生きていけるという認知症との共生社会の実現を目指しています。また、認知症になるのを少しでも遅らせることは、本人もご家族もハッピーですよね。そのような社会構築をSOMPOグループ全体の力を合わせて目指していくプログラムです。
SOMPOグループ総力あげての取組みなんですね。
そんな中、SOMPO笑顔倶楽部はどのようにして誕生したんですか?
それまで認知症のための保険は世の中にはありましたが、保険での保障の分野だけではなく、サービス面で何かできないかと考えたときに誕生したのが、「SOMPO笑顔倶楽部」でした。
SOMPO笑顔倶楽部は、認知症に関する基礎知識をはじめ、認知症の前段階と言われている軽度認知障害(MCI)の発見に資するチェックツールや、予防プログラムなどを提案するWEBサイトで、2018年10月にスタートしました。
え!もうサービス開始してから2年も経っているんですね!!
最初は、SOMPOひまわり生命が販売する認知症保険等の契約者に対してのサービスとしてスタートしましたが、「認知症といえばSOMPOグループ」といわれるくらいのブランド力を作っていくために、保険に加入していない方々に向けても発信すべきだと、2020年8月から保険の加入と関係なく、SOMPO笑顔倶楽部の機能の一部を無料で活用していただけることになりました。これは大きな転換点です。
認知症に対しての意識を高めたり、認知症への備えとして保険加入を検討するきっかけになるような役割もSOMPO笑顔倶楽部にはあるのでしょうか?
そうですね。SOMPOグループが「安心・安全・健康のテーマパーク」構築による社会価値を生み出そうと謳っているように、グループでは保険、介護、ヘルスケア事業や自動車事業などのさまざまなところで、世の中の人が安心・安全・健康でいられるようなアトラクションを展開しています。そのアトラクションを気持ちよくまわっていただけるよう、SOMPO笑顔倶楽部を通じて情報発信を行い、グループの中でコンシェルジュ的な役割を担えればいいなと思っています。
なるほど、SOMPOグループ全体の取組みのなかで、当社も重要な役割を担っているんですね。德岡社長、ありがとうございました!
SOMPO笑顔倶楽部の誕生についてお話を聞いて、もっと具体的にSOMPO笑顔倶楽部について知りたくなったプラビット。ぷらぷらで以前、「認知症の人と家族の会」の鈴木代表と対談(詳しくはこちら)をされた、総合企画部 ヘルスケアチームの福薗さんにもお話を聞いてみることにしました!
福薗さーん!SOMPO笑顔倶楽部の誕生について社長からお話を伺ったのですが、もっと詳しく教えてください!
SOMPO笑顔倶楽部ってどんな経緯をたどって今の形になったんですか? 初めは保険に加入している人のサービスとしてのWEBサイトだったと聞きましたが……
そうですね。SOMPOひまわり生命の「笑顔をまもる 認知症保険」と損保ジャパンの「親子のちから」という保険のスタートに合わせ、保険加入した方が使えるサービスとして誕生したのがSOMPO笑顔倶楽部です。
今は誰でも見ることができますよね?
そうなんです。「より多くの方に使っていただきたい」という想いから、SOMPO笑顔倶楽部の一部の機能を、無料で誰にでも使っていただけるようにしたんです。例えば、検索サイトで「認知症 対応」って調べたら、SOMPO笑顔倶楽部に繋がるような、そんな形を目指していきたいです。
一般開放した目的は何ですか?
介護を支える介護職の方が日本全体で不足するとも言われています。介護を受けたいけど受けられない人が増えていくかもしれないという課題を考えたときに、認知症になるのを少しでも遅らせたり、進行を遅らせることが重要であると考えています。
そのために、多くの方々に認知機能チェックなども含め予防に取り組んでいただきたいですし、そういった取組みを通して、正しい認知症の知識をより多くの人に持っていただくことが認知症になっても生きられる社会構築には必要ではないかと考えています。そのような想いで一般開放をしました。
若い世代には「認知症はまだまだ自分には関係ない」と思っている方たちがたくさんいるかもしれませんよね。
認知症に対する正しい知識は、早くから持つことが大切ということで、小学生に対する認知症サポーター養成講座等も実施されつつあります。
例えば、若い世代の方たちでも、自分の親が、おじいちゃん、おばあちゃんの介護に悩んでいるかもしれませんよね。そういう点では、本当に身近な課題で、若い世代にもサポートできることがあるはずです。
あと、実は認知症になりづらくするためには、生活習慣病予防が重要と言われています。栄養バランスの良い食事をきちんととって、睡眠もとって、運動もして……。糖尿病になると認知症になるリスクが上がるとも言われているので、若いうちから健康に気を付けていただくに越したことはないかもしれません。
そういった情報を少しでも多くの方に届けていきたいと思っています。
思っていたより身近な世界なんですね!
認知症に対する正しい知識をつけるという意味でもSOMPO笑顔倶楽部は有効活用できますね!
そうですね。認知症ともの忘れってどう違うのかといったような認知症に関する基礎情報や最新のニュース・専門家のコラム等を配信することで、認知症や介護に対して正しい理解を深めていただきたいと思っています。
そのあとに使ってほしいのはどのコンテンツですか?
特にこちらから順番は決めておらず、コンテンツをみる順番は人によってそれぞれだと思っています。認知症について理解を深めていただいたあと、ご自身の認知機能を知っていただくために、あたまの元気度チェックをご用意しています。また、認知機能低下を予防されたい方向けには、「予防する」のコンテンツがあります。無料開放では見られませんが、2020年度内には認知機能低下に資するレシピの掲載や、将棋等のゲームなどを実装していく予定です。
「ケアする」は、どういう想いでご提供されていますか?
認知症になることを遅らせる取組みも重要ですが、それ以上に大切なことは、認知症になっても安心して生きられることだと考えています。そのために、グループ会社のSOMPOケアの知見を生かし、介護を支えるご家族のお役に立てるようなコンテンツを揃えていきたいです。
例えば、ケアに関する心構えとか、家族介護をするうえで必要な情報を、介護の仕事をしている方の目線で教えていただいて、それをコンテンツに入れ込んでいったり。そういった取組みにより、家族介護者の精神的・肉体的負担を少しでも軽くすることに貢献できることを目指していきたいですね。
「認知症はまだまだ先のこと。」と考えていたのと同時に、実は知らない世界だからなんとなく目を逸らしていたことにも気づかされたこの取材。德岡社長、福薗さんへの取材を通して、来るべき未来に備えてこんなに頑張っている仲間たちがいると実感し、自分自身の認知症に対するイメージが少し変わったような気がします。次回は、SOMPO笑顔倶楽部の他メンバーの取組みも掘り下げていこうと思います!お楽しみにー!
(取材・文/人財開発部 谷口歩夢 取材協力/総合企画部 山本幸代)