部長を突撃!普段どんな本を読んでいるんですか?Vol.3

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愛読書から人物像を探る、ぷらぷらの人気シリーズ「部長のおすすめ本」。三回目となる今回は、人事総務部の部長である三辻さんにご登場いただきました!三辻さんは日頃、どんな本を選ぶのか!ビジネス書から絵本まで、たくさんご紹介していただきました。

ジャンルもさまざま、日常の中にある読書の時間

 
プラビット
いろいろな種類の本がありますね!普段から本は読まれますか?
読むときと読まないときが極端に分かれます。ミステリー小説は月に1~2冊必ず読みます。 ビジネス書は平均して2ヵ月に1冊くらいしか読みません。
プラビット
お忙しいかと思うのですが、いつ本を読まれているのでしょう?
通勤の電車内や週末に読んでいます。読み始めるとたくさんの時間を使います。休みの日に朝から晩まで読んでいることもありますね。小説だと1~2日で読み終えてしまうことが多いです。ビジネス書は選ぶのに失敗してしまうと、読みながら寝てしまうので、2~3週間かかることがあります(笑)。
プラビット
休日に読書に集中されることもあるようですが、ご家族から苦情を言われたりしないですか?
朝から晩までとなると、さすがに言われます。「今いいところだから」と適当な返事をしてしまっているのでしょう。ただ、うちは家族みんな同じ小説を読むので、感想を言い合ったりしています。先に読んだ人が、感想を言いたいのに言えないという状況にならないよう、なるべく早く読んでいるということでもあるんですけどね。

どんな本を選ぶのか?ビジネス書の選び方にも注目

 
プラビット
ご家族で感想を言い合えるなんてステキですね!どのように本を選んでいるのでしょうか?
ビジネス書は自分で選びます。まず、序章を購入前に必ず全部読みます。本編については少し読んでみて、使用されている絵や図が自分のセンスと一緒だったり、共感できる思考が書いてあったりすれば購入します。そのため1冊のビジネス書を買うのに2時間近く書店にいるときがあります。あと、最近は選ぶものが変わってきました。昔だったら、経済や資産運用、株式投資などの本をよく選んでいましたが、今は組織や働き方、人生など、人に関係する内容のものを多く読んでいます。また、小説も昔は自分で選んでいたのですが、数年前からは奥さんが読んだおすすめの本の中から選ぶようになりました。最近では、中学生の娘にすすめられた小説を読むこともあります。
プラビット
ビジネス書について選ぶものが変わったということですが、何か理由があるのでしょうか?
歳をとって少しずつ考え方が変わってきたからかなと思います。これからの人生どうすべきなのかなって漠然と考えるときがあって、本だとバラバラに思っていたことが、上手にまとまっているので頭の中が整理できます。
 

 

※取材時のみマスクを外しています。



プラビット
書店ではたくさんの本がありますが、どのジャンルのコーナーに最初に行きますか?
まずは、文庫本のおすすめコーナーに行きますね。平置きでおすすめされている本をチェックしたり、ブクログ(注)というレビューサイトを利用したり、インターネットでランキングを調べたりもします。作家で選ぶことも結構あって、セミナーや講演会で講師をされていた方の本を購入することもあります。また、気に入った作家の本はとことん読みますよ!
(注)ブクログ⇒(クリック)

プラビット
小説はどのようなものがお好きですか?
情景をイメージしながら読むので、読んでいてつらくないものがいいですね。それと、主人公はいい人じゃなきゃ絶対に嫌です!あと、ホラー小説などで、ストーリーが面白くても最後は暗闇が怖くなるだけみたいな、不安な気持ちになって終わるものは苦手です(笑)。伏線を完璧に回収して、それが自分の思っていた以上のものだととくに楽しいですね。勧善懲悪である必要はないですが、読後感がスッキリしないのは嫌なんです。
 

 
プラビット
たくさんの本をお持ちいただきましたが、同じ本を2回読むことはありますか?
ビジネス書は何回か読むことがあります。時間を長くあけることで最初に読んだときと受ける印象が違うって言いますよね。以前は引用しようという意識が強くて、付箋を貼ったり線を引いたりしていたのですが、最近やっていません。しっかり読んでも、だんだん内容を忘れてしまうことに気づいて、線を引いたところが見つけられなくなっちゃうんです(笑)。小説は2回読むことはほぼありませんが、長編シリーズなどは内容を忘れてしまっているので、2回読んでも楽しむことができます。

是非読んで!
きっと役立つビジネス書。ビジネスに必要なスキルとは

 
プラビット
おすすめの本を教えてください!
まずは、伊藤羊一さんの『1分で話せ』です。 すごく分かりやすいし、ビジネスで忙しい上司と話すために必要なスキルがシンプルに書かれています。あまり考えなくても頭の整理ができますし、あっという間に読み終わりますよ。部下がこの通りに話せるようになると、すごく簡潔でロジカルな報告になるだろうなと思います。プレゼンの準備の仕方や、失敗しないプレゼンをするためにはどうしたらいいかということも書いてあり、とても参考になります。
 

 
続いて『WORK SHIFT』です。『1分で話せ』と比べると読むのに時間がかかります。 10年前に書かれた本なのですが、2025年の未来の姿がすごく当たっていると思います。たくさんの引用を使って、本当にいろんなことが書いてあります。これから生きる人は100歳近くまで生きる。周りの環境が変化していく中で、これから何十年も生きるということが具体的にイメージできてすごく勉強になります。いま流行りのデジタルという言葉は使われていないのですが、イノベーションやグローバル化という言葉で、最近の変化を見事に言い当てています。共感を覚えるところは年齢層によって違うのでしょうが、すごくまとまっているので、どこかしら、読んだ人のインプットにつながると感じます。
 

 
この『THE TEAM―5つの法則―』という本は絵もあるので読みやすいですよ。チームの法則についてロジカルにたくさんのことが書かれています。世の中にはいろいろなチームがあると思うのですが、話し合いの時間が多ければいいっていうことじゃない。チームが達成する目的や状況に合わせて、いろいろなやり方があるということが上手にまとめられています。モヤモヤしていたものは、こういうことだったのかという読み方ができました。
非売品なのですが、こんなものも持ってきました。 娘との交換日記です。小学校低学年の時に交換日記をしていたんです。最初は奥さんが返事を書いていたのですが、途中から土日が私の当番になり、絵を描いて返事を書くようになりました。しばらくすると娘も絵を描いてくれるようになり、とてもうれしくなったのを良く覚えています(笑)。本ではありませんが、何度読んでも楽しい気持ちになれる、とても大事なものです。
 

 
絵本を読んで、絵日記を書いていた娘が大きくなり、小説を読むようになりました。そんな娘から、ごく最近、辻村深月さんの『かがみの孤城』をすすめられて読んでみました。この本すごいんですよ!最後に伏線が全部回収されているんです!とても面白い小説でしたよ。
プラビット
ミステリーにおける伏線の回収は大事ですよね!この絵本『バムとケロのおかいもの』はお嬢様が読んでいた絵本ですか?
はい、読む前はキャラクターがあんまりかわいくないし、全然感情移入できなかったのですが、どのページも絵がすごく幅広くて一つひとつの小物がおしゃれに描かれています。本編と別にサイドストーリーがながれていて、ストーリーをひっぱるようにいろんなキャラクターが登場します。一週間の真ん中、水曜日っていうお話なのですが他の曜日もシリーズ化されていて、読み終わったときにはすごくかわいく思えました。いろんな角度から何度も楽しめるので、お子様に読む本としておすすめしたいです。
 

 
プラビット
『辻斬りと剣客商売』かなり古い本がありますね!
これは学生の時のものです。数十年は読んでいませんが、本棚を占領していたので持ってきてみました。時代物とか歴史小説も結構好きです。実際にいた人がこういう人生を歩んでいたとか、歴史の教科書に出ていた人が、いきいきと描かれているのがすごく楽しいなと思っている時期があって。この本は一話が短いので、通勤の電車でも読みやすいですよ。本は時代と共に読みやすく面白くなっています。昔の本は重々しくて煩わしかったりするので、最近の本を読んでいる人が面白いと思うかは少し自信がないですが。

ビジネス本だけじゃない、デジタル化時代の読書のすすめ

 
プラビット
この記事をご覧の皆さんに、本を読むことをおすすめしますか?
絶対におすすめします!ビジネス書なら頭の整理になるし小説だと楽しい世界に入り込めます。そして風邪をひいたときには、『ワンピース』や『ドラゴンボール』など超長編を読むのもいいですね。
プラビット
マンガも読まれるんですね!
風邪をひいたときとか、何も考えたくないけど何か手持無沙汰のときに読みます(笑)。 小説を繰り返し読むことは少ないですが、『ワンピース』は何度も繰り返し読んでいます。 ちなみにマンガは大人買いして一気に読みます!
プラビット
三辻さんの思考や発言に本の内容は影響していますか?気になります!
いつも大して考えていませんよ(笑)。やっぱり最近読んだ本が一番印象に残るので、アドバイスを求められたときの回答が、その本の内容に振れることは多分にあると思います。意外に忘れっぽいところもありますが、今までの読書で培われた知識が仕事に活かされていると信じたいですね。
プラビット
最後に、仕事で迷ったときに本に頼ることや答えを求めることはありますか?
迷ったときに本に頼ることはあまりないですね。そういうときは、今までの知識を総動員して何とかすることが多いです。本を読むことで自分が少しずつバージョンアップして、それが回答の糧になっていると思っています!

   

笑顔でたくさんの本を紹介していただきました。読んだときの楽しい想いがこちらにも伝わり、本を読んで聞かせてもらっているような気分になれました!日頃から優しく丁寧でユーモア溢れる三辻さん。その一つひとつの表現は、たくさん読まれた本の中から生まれた言葉なのかもしれません。スマホを見つめる時間が多い時代ですが、溢れる情報を整理する方法の一つとして、読書をしてみるのはいかがでしょうか。三辻さんおすすめの本を皆さん、是非読んでみてください!


取材・文/佐藤明日香  写真/池端久枝 ともに人事総務部

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